2005年 07月 24日
中国共産党は“悪魔のカルト” |
宮崎正弘の国際ニュース・早読み 7月24日(日曜日)通巻1194号 「「中国共産党は“悪魔のカルト”です」と元一等書記官が証言 世界で米国の同盟者を破壊工作、情報収集が任務のひとつ」
オーストラリアで亡命申請した元中国人外交官、陳用林は7月21日、米国議会で証言した。でも、これに関する報道は日本のメディアではないのはなぜ?
陳はシドニー駐在中国領事館一等書記官、中国外務省に十年というベテラン外交官だった。
「中国人外交官って羊の装いをした狼なんですよ」と最初からパンチを繰り出した陳は「中国共産党は”悪魔のカルト”です。過去半世紀に八千万国民を虐殺した全体主義政権であることを米国の人達は忘れてはいけない」。
陳用林はつづけて「中国政府は米国を”最大の敵”と位置づけており、世界的規模で米国の同盟を破壊する工作活動を展開している」とし、外交官のもうひとつの任務は諜報である、と語った。
とくに赴任地における情報の収集は人民解放軍の情報管理官、或いは国家安全部の協力者によって行われていると証言した。
オーストラリアの中国の情報協力者および代理人は1000名と証言した陳元一等書記官は、こうも証言した。
「嘗て米国でも夥しい秘密文書を入手し、中国政府経営の中国遠洋運輸公司(COSCO)所有の船舶を利用して中国に運ばれた。それら秘密文書は軍事、航空技術に関連した資料、また中国は米国、カナダ在住の華僑で反政府運動家などを監視する「特殊工作員」を派遣しているなどの機密を暴露した。
「台湾への侵攻は大いにあり得るシナリオ」だとする陳用林・元一等書記官は、その理由として、「中国では社会不安が拡がり、秩序は不安定、もし民衆の反抗が起きたら、政府は対台湾戦争を発動し、人々の関心をそらすことで政権を維持するだろうから」とも証言している。
この証言は米国連邦議会人権小委員会公聴会で行われたもので、同委員会委員長のクリス・スミス(ニュー・ジャージー州)は、「今日の証言は驚き以外のなにものでもなかった」と感想を述べた。
by eric_tokugawa
| 2005-07-24 20:13
| 憂国